ドライアイは仕方ない?!

レーシック手術を受けたあとには、すぐに視力が回復して他に何も目のことで心配する必要がなくなるということではありません。

 

いくつかの合併症は一時的なものとはいえ、多くの患者さんが訴える場合があります。中でも有名で、多くの人が自覚症状を訴えるのは「ドライアイ」です。

 

これは、レーシック手術の原理を知れば仕方のないことでもあります。

レーシックの原理

レーシックの手術では、角膜を削る(蒸散させる)前に、削った後の角膜に蓋をするためにフラップというものを作成します。

 

フラップを作るのにも、角膜の一部と角膜上皮を使います。つまり元々自分の眼球を覆っている膜の一部を切り取って蓋に使うために予めとっておき、内側を削ったあとにその蓋をかぶせるという工程があるのです。

 

そのようにして角膜と角膜上皮に切込みを入れることで、角膜に通っている神経を一時切断することになります。

ほとんどは一時的なもの

これは、かぶせたフラップが安定することでまた繋がる神経なのですが、この神経の役目の一つに目の表面の乾きを認識するというものがあります。

 

目が乾いた、と感じると自然と瞬きをし、涙の分泌を促して眼球に一定の潤いが保たれるように出来ています。

 

しかしこの神経が一時的にとはいえ寸断されることで、涙の流量が手術後極端に減ってしまうのです。ですから、手術前に比べて目の乾きを強く感じる人が多くなります。

 

そしてこれは一時的なものですから、フラップが定着し、以前のように神経がまた接続されれば涙の分泌が始まり、症状が収まっていきます。この目の乾きの症状を「ドライアイ」と呼びます。

 

涙が目の表面を潤すことは、人間が普段思っている以上に、目の健康にとっては大切なことなのです。ですから、手術後はクリニックが、目の保湿をするための目薬を必ず処方してくれるでしょう。

 

それは涙が分泌されない間、涙の役割を果たしてくれるものです。これをしっかり、用量用法を守って使うようにしていきましょう。

ドライアイはレーシックをしなくても起こるもの

「ドライアイ」は、レーシックを受けなくても発症します。長時間パソコンの画面に集中して見入っていたりすると、涙の流量が減り目が乾燥し充血します。

 

もちろんパソコンだけではありません。テレビやゲーム、映画などを集中してみていると、どうしても瞬きの回数は減ります。意識的に、市販のものでもよいので、保湿を目的とした目薬を差すようにしたり眼科医に処方してもらうと良いです。

 

レーシック手術後は、この症状が、画面などに集中していなくても出る状態なのだと考えてください。いつも以上に目の潤いに注意して、神経が正常に接続されるまでの間に別の眼病を引き起こさないように注意することが必要です。

 

それに「ドライアイ」は放置することで重症化してしまい、慢性的な目の乾きを感じるようになってしまいます。普段から目を潤したり、蒸しタオル・蒸気の出るアイマスクなどで暖めたりして、労わるようにしてください。